鍼灸院とマッサージの違い
マッサージ屋さんには行ったことあるけど、鍼灸院は初めてという方も多いのではないでしょうか?
このページでは、施術内容やその効果、資格などにおいてマッサージと鍼灸院の施術の違いをご説明いたします。
鍼灸院の特徴1.施術内容について
一般的に鍼灸施術ときいて皆様が思い浮かべるのは、「鍼を刺す」「お灸を据える」というものだと思います。それでほぼ正解です。
だからといって、どこの鍼灸院に行っても同じ施術を受けられるわけではありません。
鍼灸の世界においては、先生の数だけ治療法があるといわれたりもしています。鍼には種類もサイズも材質も様々あります。
お灸ももぐさの粗さにもレベルがありますし、せんねん灸のような製品化されたものもあり色々です。使用する道具だけみても数多あるわけですから、施術方法もその先生個人の方法になります。
マッサージでは・・・
一口に「マッサージ」といっても大多数の方々の思い描く「マッサージ」は徒手施術(道具を用いない施術)全般を指すのではないでしょうか?
街の広告・看板で見かけるいわゆる整体、リフレクソロジー、リラクゼーション、整骨院の施術などすべてを「マッサージ」と呼んでいませんか?
それぞれの施術が具体的にどのようなものであるかは存じ上げませんが、おおまかにいって道具をつかわず、なでる・押す・たたく・関節可動域を広げるなどの刺激を与えて、身体の不調を改善させるものだとおもいます。
鍼灸院の特徴2.施術効果・持続性について
症状が軽い場合には、すぐに楽になったと感じられます。
慢性的なものや重い症状の場合は、効果の現れ方は人それぞれで、ゆっくりじわじわと改善される方もいらっしゃれば、施術を続けていく内にガラリと変化が現れる方もいらっしゃいます。
皆様の日常生活(仕事含む)に症状の原因がある場合は原因を除くことが難しいため、あせらず定期的に施術を行い徐々に体質の改善、身体の耐久力の向上を図ることが結局根治への一番の近道だと考えております。
マッサージでは・・
いわゆるマッサージ店(皆様が連想される徒手施術の店舗)では、治療を目的としている店舗と癒やしを目的といている店舗があります。
しかし、その違いを明確に認識して来店される方は少ないのではないでしょうか?
本当に改善が必要なレベルで体調不良となられている方は、治療を目的とした店舗であることを見極めて利用されることをおすすめします。
治療効果の差というものは、施術によってあらわれるのではなく施術者によってあらわれるものです。
鍼灸院の特徴3.検査やカウンセリングについて
「鍼灸院の特徴1」の項で述べた通り施術自体が各先生で異なるため、必要となる患者様の身体状態の確認(=検査)も様々です。
カウンセリングとよべるかはわかりませんが、詳しい問診と施術方針などのご説明をさせていただくことが一般的です。
マッサージでは・・・
いわゆるマッサージ店では、とくに治療をうたっていなければ検査もカウンセリングもされない店舗が多いです。
それでも店舗としてはしなくても、将来の開業を見据えて自発的にされる従業員さんもいらっしゃいます。そういう勉強家の方に担当してもらえたらラッキーかもしれませんね。
鍼灸院の特徴4.資格について
現在日本で鍼灸施術を行うには、それぞれ鍼師、灸師という国家資格が必要です。2022年の試験がちょうど第30回となります。
国家資格となる以前は都道府県知事に認定される知事免許でした。必然、知事免許をお持ちの先生は国家資格をお持ちの先生より経験年数が長いといえます。
もちろん知事免許と国家資格には、鍼灸施術を行うにあたっての法律上の違いは一切ございません。
マッサージでは・・・
現在日本でマッサージ施術を行うには、あん摩マッサージ指圧師(略して「あマ指師」)という国家資格が必要です。これも鍼灸師資格と同様に以前は都道府県知事免許でした。
「あん摩」「マッサージ」「指圧」の文言を広告看板に載せることが許されているのは、法律上、あマ指師の資格をお持ちの先生だけです(違法を働いてなければ、少なくとも店舗に一人は有資格者が登録されているはずです)。